はじめに
人に読んでもらう文章を書きたいと思っていても、なかなか人に読んでもらえる文章は書けない。
どうやったら人に読んでもらえる文章が書けるのかわかないと思っている人もいるのではないか。
人に読んでもらえる文章を書くには、読み手の立場を考えることが大切である。
読み手が文章を読みたいと思うのは、自分の興味や関心があることについて書かれた文章だからだ。
読み手の立場を考える手順は以下の通りである。
① 読み手の興味や関心について知る
② 読み手の理想の状態を考える
③ 読み手の理想の状態と読み手の現状との問題を考える
④ 読み手の疑問や悩みを考える
⑤ 読み手の疑問や悩みに対する答えを考える
それでは、それぞれの手順について詳しく述べていく。
読み手の興味や関心について知る
読み手の立場を考えるため、読み手の興味や関心について知ることが大切である。
読み手は、自分が興味や関心があることでないと、文章を読みたいと思わないからだ。
自分の興味や関心があることについて文章を書いても、読み手に読んでもらえるかはわからない。
自分の興味や関心があることに読み手も興味や関心があるとは限らないかである。
文章とは相手に伝えたいことを伝える手段である。
伝えたいことを伝えるためには、読み手の興味や関心を引き出すこと工夫も必要である。
読み手の理想の状態を考える
読み手の興味や関心がわかったら、今度は読み手の理想の状態は何かについて考える。
読み手の理想の状態がわかれば、読み手の現状とのギャップを知る手がかりになるからだ。
読み手の興味や関心を知るところから始まり、その興味や関心を掘り下げていくことで、読み手が書き手に求めるものを具体化していくのである。
読み手の理想の状態と現状とのギャップを考える
読み手の求めるものを具体化していくため、読み手の理想の状態と現状とのギャップについて考える。
読み手は、理想の状態と現状とのギャップを埋めたいと考えており、そのギャップを埋める方法を書き手に求めているからだ。
書き手は読み手の求めるものを書くことができれば、読み手に読んでもらえる文章になっていくはずである。
読み手の疑問や悩みを考える
読み手の理想の状態と現状とのギャップにある疑問や悩みについて考え、読み手が書き手に求めるものは何かを具体的にしていく。
読み手はその疑問や悩みを解決したいので、その答えこそ読み手が書き手に求めているものなのである。
読み手の疑問や悩みを考えるうえでは、読み手の理想の状態や現状について理解していないといけない。
そのため、読み手の求めるものを知るためには、順を追って考えることが大切である。
読み手の疑問や悩みの答えを文章に書く
読み手が書き手に求めているものは、読み手が疑問に思っていることや悩んでいることの答えである。
書き手がその答えを文章に書くことができれば、読み手に読んでもらえる文章になるはずである。
裏を返せば、書き手が読み手に伝えたいことは、読み手の疑問や悩みの答えだと言える。
読み手が書き手に求めるものと、書き手が読み手に伝えたいことが一致することではじめて読み手に読んでもらえる文章になるのだ。
おわりに
人に読んでもらう文章を書くためには、読み手の求めるものに対する答えを書くことが大切である。
読み手の興味や関心を知らなければ、読み手の求めることは分からない。
文章を書く前に、読み手の立場で考えることが人に読んでもらう文章を書くための第1歩だと言える。